堂安律が所属するフローニンゲンと大迫勇也が所属するブレーメンが29日、フレンドリーマッチを開催した。堂安はフル出場、チームに合流したばかりの大迫はメンバー外となった。
前半の序盤から半ばにかけてはフローニンゲンがペースを握る。4-4-2の右サイドハーフの位置に入った堂安は、中央に絞りながら小気味よくボールにタッチし、チームにリズムを生み出す。その堂安は14分、ボックス右の手前でカットインから左足を振りぬく。しかし、このミドルシュートは相手GKのファインセーブに遭った。
前半の半ば以降、フローニンゲンはシステムを3-5-2に変更。これに伴い、堂安はトップ下にポジションを変えた。堂安はトップ下でも鋭いドリブル突破を見せるなど攻撃を牽引したが、チームは得点を生み出すことができず、0-0で試合を折り返した。
迎えた後半もトップ下の堂安を中心に攻めるフローニンゲンが押し気味に試合を進める。58分にはブレーメンのサージェントが枠内に決定的なヘディングシュートを飛ばしたが、これはGKパットがビッグセーブでゴールマウスを死守した。
終盤はブレーメンのペースとなり、堂安も守備に追われる時間が長くなって目立つことができない。結局、試合はそのまま0-0で終了した。フローニンゲンは12日に行われるエールディビジ開幕節でフィテッセと対戦する。
なお、堂安は試合直後にインタビューに応対。現地リポーターに日本語で『コンディションはどうですか?』と問われた堂安は「少しずつコンディションは上がってきています。去年はコミュニケーションで苦労したので今年はそれもなく、チームに溶け込めています」とコメント。さらに、今シーズンへの手ごたえと課題、目標については、「目標とした2ケタ得点に届かなかったので、2ケタ得点できるように頑張ります。チームとしてはトップ6に入れるようにしたい」と、昨シーズンに記録した9得点超えに狙いを定めた。
また、ロシア・ワールドカップで惜しくも招集外となった日本代表への意欲については、「悔しい思いをしたので、次こそはという気持ちで頑張りたい」とサムライブルーへの思いも語った。
■試合結果
フローニンゲン0-0 ブレーメン