ロシア・ワールドカップ準決勝のクロアチア対イングランドが行われ、1-1で迎えた延長戦で勝ち越したクロアチアが同国史上初の決勝に進出した。
史上初となるW杯決勝進出を狙うクロアチアと、母国開催で優勝した1966年大会以来のファイナルを目指すイングランドが相まみえた。試合は5分、ペナルティアーク手前からキーラン・トリッピアーが見事な直接FKを沈め、イングランドが先制する。しかし、1-0で迎えた後半に巻き返したクロアチアは68分、右からのクロスに合わせたイヴァン・ペリシッチが同点弾を記録。試合はそのまま延長戦に入った。
そして、延長後半4分に勝ち越したのはクロアチアだった。ボックス付近でイヴァン・ペリシッチがヘディングで流したボールにマリオ・マンジュキッチが反応。冷静にファーサイドへシュートを流し込んだ。この場面に、イギリス『BBC』で解説を務める元イングランド代表FWクリス・ワドル氏は「イングランドはスイッチが切れて狙い撃ちされた。脚と心が疲れた。一人の男だけがボールに反応した。マリオ・マンジュキッチだ」と話し、マンジュキッチの強靭なメンタルと集中力を称えた。
また、元イングランド代表DFマーティン・キーオン氏も「マンジュキッチがジョン・ストーンズを出し抜いた。間髪入れずにボールに反応した。素晴らしいフィニッシュでの勝ち越し弾。スイッチが切れた者が罰せられた」と、疲労が色濃い延長戦の中における集中力の違いが決定打になったと話した。
史上初の決勝に到達したクロアチアは、15日に行われる決勝戦でフランスと激突する。