ドイツ代表MFメスト・エジルの父であるムスタファが、息子の立場であれば代表引退を決断していると明かした。ドイツ紙『ビルト』が報じている。
エジルはロシア・ワールドカップでは本来のパフォーマンスを発揮できなかったドイツに引っ張られるように、本来の輝きを放つことができず。まさかのグループステージ敗退に終わった責任の一端を担っているとされて糾弾されている。さらにはチームマネージャーのオリバー・ビアホフ氏もドイツ代表から外すべきであることを匂わせた。
そんな中、父のムスタファが口を開き、「私が彼の立場だったら、『ありがとう。だがもう十分だ』と言うだろうね」と話してこう続けた。
「彼は失望しているし、イライラしているんだ。そう、怒っている。大会前のオーストリア戦でドイツのファンからブーイングされてね。理解できないようだったよ。彼は常に自分自身をそういったところにさらす必要はない。ドイツ代表ではもう9年プレーしているし、世界王者にもなったんだ」
「常に言われていることだが、勝利すると、皆でつかみとったものとなるが、負けると『エジルのせい』となるんだ。彼はスケープゴートになっている。イライラしていることは間違いないと思うよ」
ロシアでは低調なパフォーマンスに終始したと評価される一方で、エジルはグループリーグのチャンスクリエイト数でトップの数字(11)を記録。確かに必要以上に批判の標的とされている感は否めない。