スペイン代表引退を発表したMFアンドレス・イニエスタに、世界中から敬意を表する声が上がっている。
1日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦ロシア戦を1-1で分け、PK戦の末に敗退したスペイン代表。イニエスタはその試合の直後、「これが代表での最後の試合だ」と代表を引退することを明らかにしている。
イニエスタはスペイン代表のEURO2008、2010年南アフリカW杯、EURO2012の優勝に貢献。南アフリカW杯の決勝オランダ戦では決勝ゴールを決め、これを機にスペイン国民から英雄として扱われるようになったが、今回の代表引退を受けて、世界中がSNSを通じて敬意を表している。
まずスペインでは、スペインサッカー連盟(RFEF)が声明を発表。「ありがとうと言うほかない。私たちに栄光をもたらし、最も高い位置まで連れていってくれた。模範的なチームメートで、唯一無二で、二度と現れることはない選手。永遠に感謝を」と記している。
また欧州サッカー連盟(UEFA)と国際サッカー連盟(FIFA)も、主催する大会を盛り上げたイニエスタを称賛。UEFAは「スペイン最大の黄金期におけるスター選手の一人として、記憶に残り続けるだろう」との見解を示し、FIFAは「116分(南アフリカW杯決勝で決勝点を記録した時間)の男。君のフットボールに感謝をする」と述べた。
驚くべきは、ドイツサッカー協会(DFB)もイニエスタに別れを告げたことだ。DFBはライバル国の選手に対して、次のように語りかけている。
「今日、スペインフットボールの伝説が別れを告げた! 君と対戦した事実は、いつまでも誇らしいものであり続ける。アンドレス・イニエスタのようなフットボールの天才を前にして、私たちは脱帽するほかない」
SNS上では以上のような機関のほか、国籍に関係なく多くの人々が、魔法ようなプレーを見せ続けたイニエスタに対して敬意、さらには感謝の言葉を述べている。サッカー史上屈指の天才選手は、今夏よりヴィッセル神戸でプレーする。