元日本代表指揮官のアルベルト・ザッケローニが14日、イタリアラジオ局『キス・キス・ナポリ』のインタビューに応じ、ロシア・ワールドカップについて自身の見解を示した。
ついにロシアW杯が開幕したが、現在、UAE(アラブ首長国連邦)監督を務めるザッケローニの母国イタリアは、昨年11月、欧州予選プレーオフでスウェーデンに敗れ、敗退。60年ぶりにイタリアが出場しない大会に、元日本代表指揮官は肩を落とした。
「イタリアのいないW杯を見るなんてゾッとする。ここ数カ月にわたり、様々な意見があったが、非常に苦い思いが残る。出場するための努力が少なかったと思うが、まさかこんなことが起こりうるとは、考えてもみなかった。(昨年9月2日に0-3で)スペインに完敗してから、私の恐れは、ほぼ確信となった」
今大会において、ザッケローニはアジアやアフリカ諸国の躍進を期待している。
「世界中でサッカーへの熱気が湧いている。あらゆる国において、サッカーは成長を見せている。だから私は、ロシアでサプライズを期待したい。アフリカやアジアのクラブが素晴らしい成績を残せる可能性はある。強豪国以外でも、多くの選手がヨーロッパのトップリーグでプレーしている」
■ザックが語るセリエAの復権
またザッケローニは、近年、低迷を続けていたセリエAの復興の兆しを感じている。その例として、名将カルロ・アンチェロッティのナポリ監督就任を挙げた。
「彼は偉大な指揮官だ。(アウレリオ)デ・ラウレンティス会長は、ライバルへ向けて重要なメッセージを発信した。イタリアサッカーは、その魅力を取り戻している。さもなければカルロのような監督が戻ってくることはなかっただろう。イタリアのサッカーは再び向上している。おそらくプレミアリーグの次がセリエAだろう。スペイン?クラシコを除けば、あまり魅力的ではない」