リヴァプールは2日、日本代表FW南野拓実がサウサンプトンへとレンタル移籍することを発表した。契約期間は今季終了までで、報道によると買い取りオプションは付帯しないという。
南野は昨年の冬にザルツブルクからリヴァプールへと加入。2シーズン目の今季はここまで公式戦17試合で4ゴールを挙げている。だが、第14節のクリスタル・パレス戦でプレミアリーグ初ゴールを挙げながら、その後のリーグ戦7試合ではわずか6分間(1試合)の出場にとどまっていた。そのため、より多くの出場機会を求め、今季終了までレンタル移籍することになるようだ。また同日、サウサンプトンはFWシェーン・ロングが2部ボーンマスへレンタル移籍することを発表している。
サウサンプトンはラルフ・ハーゼンヒュットル監督が2018年12月から指揮。オーストリア人の同指揮官は南野とはドイツ語でコミュニケーションをとることが可能で、2016年から2018年まではRBライプツィヒで監督を務めていた。ライプツィヒやサウサンプトンでも前から激しいプレスをかけるスタイルを標榜として掲げており、同じRBグループのザルツブルクでプレーしていた南野にとって、適応しやすい環境と言えそうだ。
ハーゼンヒュットル監督は南野の加入に際して「タクミを残りのシーズンに向けてチームに迎え入れることができ、とても嬉しく思っている。彼はもう一人の良い攻撃の選択肢を提供してくれるだろうし、重要なことに、我々にふさわしい選手でもある。これにより、重要な時期にチームに厚みを持たせることができ、トレーニングピッチで彼と一緒に仕事を始めることを楽しみにしている」と喜びを語った。
サウサンプトンは現在、プレミアリーグで8勝5分7敗(勝ち点29)の11位。2日にはマンチェスター・ユナイテッドと対戦するが、チームの登録メンバーにはまだ入ることはないと伝えられている。