9日のラ・リーガ第18節、レアル・マドリーは敵地エル・サダールでのオサスナ戦をスコアレスドローで終えた。ジネディーヌ・ジダン監督は試合後、この一戦が延期されるべきだったとの見解を示している。
首都を中心にして記録的な大雪が降るスペインで、マドリーはラ・リーガの要請を受けて予定していた試合当日の朝ではなく前日にパンプローナに移動することになったが、視界不良のために飛行機が飛ばず4時間にわたって機内で待ち続けるハプニングに見舞われた。そうして同様に雪が降りながらも、オサスナ側が最低限のピッチコンディションを維持して行われた試合は、スコアレスドローで終了。マドリーは試合終了の時点では、交通機関の混乱により、いつ首都に戻れるかが定かではない状況となっている。
そして試合後会見に出席したジダン監督は、試合が強行的に開催されたことへの憤りを露わに。試合内容については一切触れず、試合の開催自体に非難の声をあげている。
「ひどいことに巻き込まれた。私たちはピッチでできることをしたよ。これはフットボールの試合ではなかった。これが私たちが手にしている感覚だ。今、私たちはいつ帰れるのかも分かっていない。フットボールの試合ではなかった。延期されなければならなかった」
「フットボールの試合ではなかった。しかし、もう過ぎたことだ。今、私たちは一体何をすべきか分からないでいる。いつ戻れるのかすら分かっていないんだ」
「ラ・リーガから被害を受けたということ? そういったことに首を突っ込むことはない。しかし、フットボールの試合ではなかった。最終的に私たちはプレーしたし、それでいいだろう。今、考えるべきは疲労からの回復と次の試合のことだ」
「私は言い訳を口にしているわけではない。人々はフットボールの試合を見ることを望んでいるが、今日はフットボールの試合を見られなかった。監督として、そう言わせてもらう」
また、ピッチコンディションと移動のどちらがより影響を与えたのかを問われると、こう返している。
「ピッチだ。飛行機に3時間いなければならなかったことに不満は言わない。私にしてみれば、フットボールの試合をプレーするコンディションにはなかった」