アタランタの指揮官ジャン・ピエロ・ガスペリーニが2日、チャンピオンズリーグ(CL)グループD第3節リヴァプール戦の前日会見に出席し、意気込みを語った。
2度目のCL挑戦に臨むガスペリーニ率いるアタランタ。ここまで1勝1分で4ポイントを獲得し、グループ2位。3日には、日本代表FW南野拓実が所属するリヴァプールをホームのゲーヴィス・スタジアムに迎える。ガスペリーニは、リヴァプール指揮官クロップがグループにおいてアタランタとの一戦が「最も魅力的な一戦」になると話したことに言及。対戦を喜びつつ、決勝トーナメント進出を目指す上で結果を出すことが重要であると説いた。
「最高の褒め言葉だ。クロップは近年、実績を残しており、すべての指揮官の模範となっている。2年前にクラブワールドカップとCLを制した偉大なチームでもあり、一層魅力的な試合に感じる。我々にとってリヴァプールと対戦できることは誇りだ。ヨーロッパ、そして世界最高峰のチームとの一戦で実力を試したい。唯一、残念なのは観客がいないということ。我々の夢は、最高のファンを引き連れてリヴァプールのあの最高のスタジアムでプレーすることだった」
「グループ内で最強のチームであるリヴァプールとの2連戦が我々にとって重要になる。アヤックスに対して優位に立てるように、2連戦のうち1試合もしくは両方で結果を出すことが大切だ。しかしこれはあくまで理論に過ぎず、各試合が重要だ」
昨季はセリエAで98ゴールを記録するなど、セリエA随一の攻撃力を持つアタランタ。クロップは守備陣の警戒を高めていた。アタランタ指揮官はこれについて、自身の見解を示した。
「我々だけでなく、リヴァプールのような攻撃的なチームの基礎は守備であると考える。我々は攻撃的なチームと言われているが、その基礎は組織的な守備でボールを奪取することにある。これがすべての攻撃的なチームのエッセンスであると思う」
■昨季に対戦のマンチェスター・Cとの違いは?
最後にアタランタ指揮官は、昨シーズンのCLグループステージで対戦したマンチェスター・シティとリヴァプールを比較した。
「難易度としてはかなり近いものがあると思う。両チームのプレースタイルに違いはあるが、実力は非常に拮抗している。最高峰のクラブに対してどれほどの競争力を示せるか我々にとって腕試しになる。我々は昨年、シティとの対戦で学んだことを残りのシーズンで活かし、結果を出すことができた。カルチョにおいては、実力に劣る者が結果を出すことができるもの。明日もそうなることを願っているよ」