フォルトゥナ・デュッセルドルフは依然として日本代表FW宇佐美貴史の獲得を狙っているようだ。フリードヘルム・フンケル監督やロベルト・シェーファーCEO(最高経営責任者)がそれぞれ現地メディアで話している。
フォルトゥナは昨シーズン、アウクスブルクからやってきた宇佐美やヘルタ・ベルリンからの原口元気、ボルシア・メンヒェングラットバッハ(ボルシアMG)が所属元のMFフロリアン・ノイハウスなどレンタルプレーヤーたちが大きく貢献して1部昇格を決めた。だが、ノイハウスのレンタル延長を断られると、原口も完全移籍でハノーファーに加入。宇佐美に関しても、アウクスブルクとの交渉が難航していると以前から伝えられている。
そんな中、1部でのシーズンに向けた補強を進めるフォルトゥナだが、フンケル監督は『キッカー』のインタビューで新シーズンに臨むチームについてコメント。「フロリアン・ノイハウス、ゲンキ・ハラグチ、タカシ・ウサミといった選手たちが去ってクオリティーをたくさん失ったことを忘れてはいけない」と認めるも、宇佐美に関しては「彼をアウクスブルクから連れて来れる希望はまだ残っているけどね」とまだ獲得を諦めていない様子をうかがわせた。
一方で、クラブは22日にウィングでプレーするのMFドディ・ルケバキオをワトフォードから期限付きで獲得したことを発表。宇佐美の同ポジションを本職とするベルギー人の若手選手だが、シェーファーCEOは『ライニシェ・ポスト』で「我々はアウクスブルクとの交渉を続けており、あっちの責任者たちにはタカがうちに来ることが全員にとってベストであることを伝え、説得を試みている」と宇佐美の獲得を見送っていないことを強調している。
なお『エクスプレス』によれば、フォルトゥナがアウクスブルクにオファーした宇佐美に対する移籍金は150万ユーロ(約2億円)とのこと。それに対し、アウクスブルクはその倍額の300万ユーロ(約4億円)を求めているという。