25日に行われたユーロ2016決勝トーナメント1回戦、スイス対ポーランドの一戦は、1-1のタイスコアで120分間を終え、PK戦の末にポーランドが勝利した。
ともにグループステージ2位通過で初の決勝トーナメントに臨んだ両チーム。過去10戦でスイスに1敗しか喫していないポーランドは、開始から30秒もしないうちに相手を脅かす。スイスのパスミスからレヴァンドフスキがゴール前でボールを奪いにかかると、飛び出したGKゾマーに阻まれたものの、ミリクがこぼれ球に反応。だが、シュートはクロスバーを越えた。
その後もポーランドは惜しい場面をつくる。29分にはCKのボールにフリーのクリホヴィアクが頭で合わせるが、これも枠をとらえず。33分にもブワシュチコフスキのクロスをファーのミリクが受けたが、このシュートもゴールマウスに飛ばない。
だが、ポーランドは39分についに均衡を破る。カウンターからグロシツキが強引に突破を図り、逆サイドに振ると、このパスを受けたブワシュチコフスキがゾマーの股を抜くシュートで先制した。ブワシュチコフスキは2戦連続となる大会2点目。
リードしたまま前半を終えたポーランドは、後半も53分にブワシュチコフスキがカットインからのシュートでゾマーを脅かすなど、追加点を目指していく。
一方、スイスはなかなか追いつけず。73分にはリカルド・ロドリゲスが強烈なFKを放つが、ファビアンスキの壁を破れない。78分には、セフェロビッチのシュートがクロスバーに嫌われた。
しかし、攻め続けたスイスは82分に報われる。左からのクロスが浮き球となり、反応したシャチリがペナルティーエリア付近でバイシクルシュート。ビューティフルゴールで試合を振り出しに戻す。
1-1のまま90分を終え、決勝トーナメント初戦から試合は延長戦に突入。延長前半でもスコアは動かず、延長後半に入ると、スイスが押し込んでいく。113分にはシャチリのクロスからデルディヨクが決定的なヘディングシュートを放ったが、ファビアンスキのファインセーブに阻まれた。
結局、スコアは動かず、勝負の行方はPK戦にもつれ込んだ。両キャプテンが成功させて幕を開けたPK戦、2人目のジャカが失敗したスイスに対し、ポーランドは5人全員が成功させ、初のベスト8進出を果たした。