ポルトガル監督：「優勝できるなら全試合引き分けでも構わない」

ポルトガル代表は２５日、ユーロ２０１６決勝トーナメント１回戦の試合でクロアチアと対戦する。フェルナンド・サントス監督が試合に向けた見通しを語った。

グループステージでは組み合わせに恵まれたとみられていたポルトガルだが、蓋を開けてみれば苦しい戦いを強いられることになった。３試合すべて引き分けに終わり、グループ３位で辛うじて決勝トーナメント進出を果たしている。

ここまでの戦いを振り返り、F・サントス監督はクロアチア戦前日の会見で次のように述べた。ポルトガル『レコルド』などが伝えている。

「確かに３試合とも引き分けたが、よく見てみる必要があると思う。ポルトガルはどの試合でも相手を上回っていた。アイスランドより良かったし、オーストリアよりはるかに良かったし、ハンガリーよりも良かった」

「だが勝つことはできなかった。攻撃面で問題のあった試合もあったし、３失点をした試合もあった。普通は３点奪えば勝てるものだ。勝ち点７で突破すれば相手は別のチームになっていたが、ベスト１６に進むことはできたし、さらに進んでいきたいと思っている」

仮に優勝できるのであれば、今後も全試合引き分け（PK戦勝利）だったとしても構わないと指揮官は語る。

「引き分けだけでユーロ優勝したいかって？　（そういう契約があるなら）喜んでサインするよ。もちろんチームには良いサッカーをしてほしいと思うが、現実的になっても怒られはしないだろうし、国は喜んでくれるだろう」

スペインを下してグループ首位通過を果たしたクロアチアの優位が予想されることは受け入れている。

「そのとおりだ。グループステージでの戦いを見れば、彼らは勝ち点７を獲得し、我々は勝ち点３だ。だから彼らの方が有利だし、そう感じられることを尊重すべきだ。ポルトガルは自分たちのやり方でそれに応えて勝利を目指すつもりだ」