21日に行われたユーロ2016グループC最終節、北アイルランド対ドイツの一戦は、ドイツが1-0で勝利を収めた。
前節ポーランドに引き分け、グループ首位通過が危うい状況となったドイツ。ユーロ初出場の北アイルランドに格の違いを見せつけ、できるだけ得点を奪って首位を確保したいところだ。
そのドイツは序盤から怒涛の攻撃を見せる。7分、キミッヒがバイタルエリア目掛けて低いボールを入れ、中央でエジルが前方にワンタッチパスを送る。反応したミュラーがGKマッカバンと1対1になるも、相手守護神のファインセーブに阻まれる。
ドイツの攻勢は続く。10分、ロングボールからエジル。ここはシュートミスでチャンスを逸する。22分、ゴメスが落としたボールに抜け出したミュラーがボックス内に侵入するが、得点には至らない。26分には、キミッヒのクロスにミュラーがダイビングヘッド。これはポストに嫌われる。
決定機を逃し続けたドイツだが、30分にようやく均衡を破る。エジル、ゴメスと短くつないで中央を割り、そこからパスを受けたミュラーがドリブルでボックス内に入る。北アイルランドのDFとGKを引き付け、後ろに下げたボールを最後はゴメスが左足でネットを揺らし、重苦しい雰囲気を払しょくした。
1点で満足しないドイツは33分、ゲッツェのグラウンダーのクロスにミュラーが合わせる。右足で放たれたシュートはバーに直撃。跳ね返ったボールに詰める者はなく、追加点がないまま後半に向かう。
ドイツは51分、キミッヒのクロスを受けたゲッツェが至近距離からシュートを放つ。だが、この試合神懸かり的なセーブを見せるGKマッカバンがここでも立ちはだかる。
相手GKの好守に苦しめられたドイツだったが、北アイルランドにゴールを許すことはなく、最少得点差で勝って勝ち点を7に積み上げた。この結果、グループCはドイツが首位を確保。ポーランドが2位通過、北アイルランドが3位で他グループの結果次第で決勝トーナメント進出の可能性を残している。