Jリーグの清水エスパルス、横浜F・マリノス、東京ヴェルディ、町田ゼルビアで監督を務めたこともある元アルゼンチン代表のオズワルド・アルディレス氏は、バイエルン・ミュンヘンのジョゼップ・グアルディオラ監督が「倫理に欠ける」として手厳しく批判している。
今季終了後にバイエルンとの契約が満了するグアルディオラ監督は、昨年末の時点で今季限りでの退任を発表。その後、来シーズンからマンチェスター・シティ監督に就任することも発表された。
シティのマヌエル・ペジェグリーニ監督は今季が最後だと知りながら残り期間の仕事を続けることになったが、決して好ましいやり方ではなかったとアルディレス氏は主張する。母国アルゼンチンの『ラジオ10』で次のように語った。
「グアルディオラは倫理に欠けている。まだ別の監督が仕事をしているうちに他クラブとの契約を交わしたんだからね。個人的にはああいうやり方は好きではないよ。バイエルン・ミュンヘンで仕事を始めたときにも同じことをしていたじゃないか」
「私としては、彼は倫理に欠けていると思うし、そういうアプローチを取ることに驚いている。彼は世界最高の監督であって、どんなチームを選ぶこともできる。そんなやり方は必要ないはずなんだ」
アルディレス氏は現役時代にトッテナムで活躍し、日本に来る以前に監督を務めたこともあった。今季のチームをプレミアリーグ2位に躍進させている同じアルゼンチン人のマウリシオ・ポチェッティーノ監督には賛辞を送った。
「ポチェッティーノは素晴らしい仕事をしてきた。トッテナムでの仕事は簡単ではないよ。私も10年間プレーし、監督にもなったからね」
「彼はチームのメンタリティーを変えたんだ。トッテナムは少し甘さのあるチームだったが、今は異なっている。ファンはマウリシオのことを本当に気に入っているよ」
プレミアリーグ残り9試合となった時点で、トッテナムは首位レスター・シティと5ポイント差の2位。もし逆転優勝を成し遂げたとすればトップリーグ制覇は55年ぶりの快挙となる。