ドルトムントが22日、チャンピオンズリーグ第5節でレギア・ワルシャワと対戦し、8-4で勝利した。
すでにグループステージ突破を決めているドルトムントは週末にバイエルン・ミュンヘンとの激闘を戦った影響でターンオーバーを敢行。MFセバスティアン・ローデ、MFヌリ・シャヒンといった選手が先発メンバーに名を連ね、マルコ・ロイスも5月以来に実戦復帰している。日本代表MF香川真司も先発入りした。
試合は前半から思わぬ打ち合いに。前半10分、アウェーのレギア・ワルシャワがゴールを挙げ、まさかの幕開けとなる。しかし、これでドルトムントは火がついたのか猛反撃。その攻撃陣の中心にいたのが香川だ。
17分、ウスマン・デンベレのワンバウンドのクロスにファーサイドで待っていた香川が頭で押し込み、まずは同点に。さらにわずか1分後、再びペナルティーエリアでデンベレからパスを受けると、鋭い切り返しから左足を振り抜く。これがキーパーの逆を突き、ドルトムントが2分で逆転に成功する。
20分にはロイスのFKに相手キーパーがややお粗末な対応をすると、シャヒンに当たり、ゴールイン。しかし、この日のドルトムントは終始守備が安定せず、24分に1点を返される。一方で攻撃陣は火を噴き続け、29分には2アシストのデンベレが追加点。32分には香川がパス回しに関わり、最後左足で柔らかいパスを送り、ロイスの復帰戦ゴールを見事にお膳立てした。
7試合ぶりにゴールを挙げた香川の活躍で、前半はドルトムントが5-2でリードし、折り返す。
後半に入ってもドルトムントの勢いは止まらない。52分、デンベレの左サイドからのクロスにオフサイドギリギリで飛び出したロイスが合わせて、6点目。ロイスは自身の復帰初戦をドッペルパック(2ゴール)で飾ってみせた。
しかし、前半から続く守備の不安定さはいっこうに改善されず。57分、悪い形でボールを奪われると、ショートカウンターを浴び、失点。スコアを6-3とされた。
どちらの守備も不安定なため、両チーム一歩も引くことなくゴール前へ仕掛け続け、チャンスを作る。81分にはドルトムントがカウンターを炸裂。香川のパスからクリスチャン・プリシッチが右サイドでドリブルを開始。1人をかわし、クロスをあげると、交代で入っていたアンドレ・シュールレが合わせる。シュートはキーパーに止められるが。フェリックス・パスラックが押し込み、7点目。パスラックにとってはCL初ゴールとなった。
しかし、レギア・ワルシャワは勝負を諦めない。ドルトムントの緩い守備を見逃さず、84分に1点を返し、7-4。
さらにアディショナルタイム、ロイスがハットトリックとなるゴールを挙げ、8点目。試合はそのまま終了し、ホームのドルトムントが打ち合いを制した。香川は7試合ぶりの先発でゴールを挙げ、好調をアピールした。また、ロイスも復帰戦でゴールを挙げるなど、ドルトムント攻撃陣にとって多くの収穫がある試合となったが、バイエルン戦で見せたような堅い守備は見られず、課題も生まれた。