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清武にとって「大きな1点」が生まれたサウジ戦…日本を勝利に導く絶対的な存在となれるか

2016年11月16日(水) 7:05 

 


ロシア・ワールドカップ・アジア最終予選の折り返しとなる第5戦、年内最後の試合であり、相手はグループBで首位に立つサウジアラビア。落とすことのできない一戦を無事に勝利で終え、清武弘嗣は「今年最後の締めくくりとしては、すごい良かったなと思います」と振り返った。

「すごい良かった」というのは、「今日は本当に誰が出ても勝たないといけない試合でしたし、チームが一丸となって本当に全員で勝ち取った勝ち点3」だからである。代表チームは今、新しく呼ばれた選手が結果を残し始める一方で、これまで代表を支えてきたメンバーのコンディション不良が、少なからず不安視されてきた。他ならぬヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、特に既存の海外組に対して、「(各々の所属クラブで)もっと頻繁にプレーしてほしい」と懇願するほどだ。

それは、セビージャでフルタイムの活躍ができていない、清武のことでもある。でもそうしたハリル監督の不安を、その足で払拭して見せたのもまた、清武だった。「清武はこの2試合ハイレベルなプレーをしてくれた」という指揮官の言葉がリップサービスではないことは、誰の目にも明らかである。3得点をアシストしたオマーン戦も、トップ下でタクトをふるい、全員が彼の一挙手一投足の注目し、最高のタイミングで繰り出されるパスを待っていた。「攻撃では良いアクセントだったりリズムだったり、速攻だったり、遅攻だったりっていうのを使い分けながらやっていこうと考えて入りました」という通り、清武のプレーによって、日本の変幻自在のリズムが生まれていた。「常にフリーでボールを受けられていたので、もうちょっとリズムをつくってあげたかったというのが正直な気持ち」と語ったが、それこそが、この先の伸びしろである。大迫勇也、原口元気、久保裕也というフレッシュなメンバーに囲まれながら自在なプレーを見せる清武の姿に、日本代表の次のステージを想起させられる。

そして、前半終了間際に獲得したPKからの清武の先制点である。「ある程度高い位置でボールを取れてカウンターという、全員で奪って全員で攻撃することができていたと思うし、もうちょっと早い時間帯に点が取れていれば良かった」と振り返るが、試合を0-0で折り返すのか、リードして折り返すのかは、大きな違いである。清武は迷わず右足を振り抜き、強烈なシュートを左へと蹴り込んだ。

「(本田)圭佑くんは『本当に決めることで自信になってくる』と言ってくれましたし、だからこの1点は自分にとってはすごい大きな1点かなと思います」という、3月24日のアジア2次予選アフガニスタン戦以来となるW杯予選でのゴールは、日本が勝利へと向かう、確かな活力となる1点だった。

もちろん、課題はある。プレーに陰りは見えなかったものの、64分に香川真司と交代。ハリル監督は、「クラブで出ていないために60分以上は持たない。疲労によってケガにも耐えられない。これは予想通りで、私にとっては当たり前の交代だった」と言う。清武に求められているのは、90分間戦える力であり、それができるのだという、指揮官を納得させるだけのパフォーマンスである。

現在の日本代表は特に、「本当に今回、誰が出るか分からなかった」というほどに、競争原理に満ちたグループである。ただし、「誰が出ても勝ち点3が必要」という試合において、“誰が出ても同じ”ではなく、より勝率を高められるプレーヤーこそが、不可欠である。

次戦までは約4カ月。清武は、日本を常に勝利へと導く絶対的な存在になれるのか。そのポテンシャルに疑いはない。今こそ、清武の真価が問われている──。

(提供元:Goal.com

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