News サッカーニュース

いざ下克上へ!小林祐希が語る「日本代表が必ず強くなる」ために必要なこと

2016年11月7日(月) 8:11 

 


日本代表に入ったからにはスタメンを奪う気持ちでプレーするのか? そんな問いかけに対し、小林祐希はこう口にした。

「またゴチャゴチャ言っちゃうと、また何か嫌われちゃうので、やめておきます」

短い文脈の間に「また」というワードが2回も登場した背景には、半年前の出来事があった。初めて代表に招集された今年5月、「ポジションを奪いにいく」「強烈な爪痕を残したい」と強気の発言を連発し「後々は10番をつけたい。機会があれば(代表で10番をつけている)香川(真司)選手と直接話したい」という発言が波紋を呼んだ。良くも悪くもビッグマウスぶりが注目を集めることを考慮した「やめておきます」だったのだろう。

もっとも、ピッチの上で遠慮するつもりはさらさらない。半年前と今の小林では大きく異なる点がある。戦いの舞台をJリーグからオランダへ移したのだ。初めて挑戦する海外のリーグで得られたものは少なくなかったという。日本から外に出たことで得られた自信に加え、より強く持つようになった危機感について、こう語る。

「俺なんて世界で見たらベテランに入っていいくらいの年齢。井手口(陽介)くんも世界で見たら普通。若いからどうとか、いい勉強になればいいと言っているようじゃ、日本は遅れを取り戻すことができない」

エールディヴィジは優秀な若手プレーヤーが集うリーグとして知られている。プレミアリーグやリーガ・エスパニョーラへの登竜門として、世界中から選手が集まってくる。

「こんな生意気な奴らがいるんだっていうのは、行って初めて知りました。ベテランが(雑用で)ゴールを動かしているとき、ボールに座って靴紐を結んでいる。『俺、点とってるから』みたいな感じで。すごいな、この国は、と。ヨーロッパはすごいな、と。いいんじゃないですか、そのくらい我の強い若手がいっぱいいる方が」

オランダで将来有望な選手を何人も目の当たりにした24歳は、もう自身に残された時間が多くないと自覚しているのだ。だからこそ、日本代表でも若い選手たちがベテランたちを脅かしていく必要があると主張する。

「井手口君や植田(直通)君が『もう俺がスタメンだよ。絶対負けねぇ』って、世界に対しても、チームメートに対しても、強い気持ちを持ってやれば、日本は必ず強くなる」

先週末のリーグ戦を終え、海外組のベテランたちは次々と代表チームに合流してくる。彼らといかに競い合い、いかにしてチーム内にポジションを築いていくのか。小林の戦いが、本格的に始まっていく。

「やめておきます」

そんな言葉を用いた小林だが、日本を強くしていくためにどんな心持ちで戦いに挑むのかは、もはや聞かずとも明らかだろう。

(提供元:Goal.com

このニュースについて語ろう!

みんなのコメント
  • 新着順
  • いいね順

News 新着ニュース

News ニュースランキング